Destination Unknown

欧州で写真を撮ったり(珈琲やビールを飲んだり)する。

スイスに引っ越した話

どうも。

転職してドイツから引っ越した。
ジュネーブローザンヌなどがあるレマン湖の近くに住んでいる。
当然ながら準備等けっこう前から動いていたがようやく落ち着いてきたため多少はメモとして残しておく。

 

転職

した。前職においては海外拠点への出向者が退職するってのは初めてだと聞いたが、退職したいタイミングの半年前に上長などに伝えたおかげか特に大変なことは無かった。
自分の後任を決めるための時間が必要だろうと思っていたが、辞めなくても時期的に海外駐在の期間が満了する直前だったから既に目処が立っていた様子。そのせいか、半年前に退職の意向を告げるのは少し早すぎたかもしれないな...と僅かながら思った。
ちなみに海外駐在中に退職を告げるタイミングってのは有象無象の転職応援サイトには参考になる情報がほとんど無かった気がする。

自分の場合、縁あって次職の人に誘われて転職を決めただけなので一般的な面接のプロセスなどは分からない。逆に、エージェントを通さないので給与の決定は苦労した。自分の価値など全然分からない、俺たちは雰囲気で仕事をしている。

引っ越し

ドイツからスイスの引っ越しになるわけだが、一旦は日本を経由するつもりだった上にスイスへの引っ越しの費用は自分持ちだったのでどうするかかなり悩んだ。
ドイツでは家具付きのアパートに住んでいて私物は多くなかったとはいうものの自転車だったり25kg近くあるエスプレッソマシンだったりを一旦日本に送るのはアホだと思ったので、スイスのストレージサービス(貸しコンテナ?)を使うことにした。100 CHF/月ぐらいで借りることができる。
荷物は最低限にした上で自分でスイスまで運んだ。国境で止められる可能性があるため次職の雇用証明書やストレージの契約書とともに適当にエクセルで作った荷物リストを持って、引っ越しだと言い張るつもりだったが、止められる可能性を避けるためにAM5時頃に国境を越えた。

 

無理やり押し込まれた荷物たち

 

スイスの就労ビザ・住民登録

スイスの転職先は日系企業でもなければ大企業でもなく人事のサポートなど存在しないため雰囲気で対応した。州(カントン)によって色々違うため注意。私の場合はVaud(ヴォーと読む)州。
就労ビザに関しては雇用主が申請するため、申請が通った後のインビテーションのような書類を持ってローザンヌのオフィスに行く。そこで指紋採取や記念撮影をして完了。
「住民登録が終わったら、登録住所にビザを送るね」と言われ、住民登録?何だそれは...?となった。仮のビザも貰えるわけではなく、当面は先に出てきたインビテーションの書類をビザ代わりとして持ち歩いた。

すっかり忘れていた住民登録だが、これは住む街の役所に行き申請する。アパートを見つける前のホテル暮らしの状態でも到着後14日以内に登録する必要があるが、ホテルだとしても滞在していることが証明できる書類があれば何ら問題ない。結婚していたり子供がいたりする場合は、それを証明する書類が別途必要なので注意。日本の書類で婚姻を証明するには、戸籍謄本(役所@日本)→アポスティーユ(外務省@日本)→翻訳(@スイスの日本領事館)という流れでようやく書類として完成されるためとにかく時間が掛かる。

 

 

 

というわけで約5年住んだドイツを離れて今年4月にスイスにやってきて、7月になってようやくアパートに住み始め、家具もある程度揃ってきたので落ち着いてコレを書いている。

想像以上に文量が増えたのでこのぐらいにしておく。

 

 

ではでは。

 

210325 Citra & Mosaic IPA w/ VERDANT IPA yeast(仮)

どうも。

 

インターネットに落ちてたMagic Rock BrewingのWest Coast IPAのクローンを色々とバリエーションを振って作ってきたけど、そろそろ違うものを作ってみようと思う。

ということで今回は王道の一つ?、シトラとモザイクを使ってIPAを作った。

さらに今回はイギリスのVerdant Brewing Co とイースト会社が共同で作ったVerdant IPA yeastを使ってみた。US-05以外のイーストを使ったら味は大きく変わるのかな、程度の理由で買っただけであって高尚な理由は無し。

公式サイトではアプリコットの際立ったノート、トロピカルフルーツや柑橘類のトーンなどと書かれている。

www.lallemandbrewing.com

公式サイトの商品画像になっている数個入りパック、まるでふりかけみたいだな・・・って謎の笑いが発生した。

他にもVerdantの人にイーストについて聞きながら実際にNEIPAを作ってる動画も参考に見てた。

Our Lallemand & Verdant Inspired New England IPA - The Craft Beer Channel

実はこの動画は実際にこのイーストを買う前にNEIPAの作り方として楽しく眺めていてたのだけど、Verdantの人はバイオトランスフォーメーションのための1回目のドライホップをしない(ワールプールのタイミングでたくさん入れるから不要という考え)等の参考情報があったのを見落としたまま今回作ってしまった。

 

ということで一応このVerdant IPA ale yeastについて備忘録:

US-05は一次発酵をスタートして数日後にピークが来て、そこから約2週間は漸減しつつも発酵が続くようなイメージなのに対して、このVerdant IPAは公式サイトに情報があるように5日間で発酵が完了する。

確かに発酵開始の翌日辺りから非常に活発に二酸化炭素が生成されていてホクホク顔で眺めていたのだけど、1週間後には完全に沈黙していて心配した今回の経験と完全に一致する。US-05の時と同じようにバイオトランスフォーメーションを期待して発酵開始7日後にドライホップしたのだけど、その後にイーストが活動している様子も全然見受けられなかった。

5日間で発酵が完了するのであれば、+αの期間は置くとしても一次発酵に2週間も取らなくていいのでは?という疑問もあるのでもう少し学びたいと思う。

 

今回は他にも基本的な醸造方法として以下のアップデートを実施:

  • 水道の水質情報をゲット。今回はよりクリスピーなIPAを目指すべくバランスを調整しCaSO4を追加。差?全然分からない。俺たちは雰囲気でホームブリューイングをしている。
  • ホップバッグ(洗濯ネットの目が細かいようなやつ)をボイル中およびドライホップ両方に導入。特にドライホップ時は汚染に心配だったが問題なし。

 

ビタリングホップにはセンテニアルとシトラを使用してIBUは45程度。

ワールプール、ドライホップ(一次発酵完了5日前/2日前の2回)のタイミングでシトラとモザイクを投入。

といった感じで作ってみた。

正直ちょっとホップをケチった節があるのだが、案の定?ホップフォワードとは言い難いため次バッチは贅沢に行こうと思う。
あとVerdant IPAイーストのおかげだと思うのだけど、後味がめちゃくちゃジューシー。

ということでちょっとした改善でもっと美味しくなる予感があるのでまたやっていこうと思う。

 

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ではでは。

 

冬のヴェネツィアもやはり良いって話

どうも。

かれこれ約10ヶ月間、家から15km以上離れないような生活をしているんだけど(15km先のアジア食材店には行く)ここに来てCOVID-19の状況が悪化しているようで、とうとう州から夜間外出規制が発令されちゃいました。

ということで?昨冬のヴェネツィア旅行の写真でもまとめておこうかなと。
まだ当時の欧州は私含め多くの人が他人事だと思っていた時期と思う。

ちなみにこちらは前回夏に訪れた時の話。
夏はとにかく暑かったのと人が多かった記憶。

u-tamp0.hatenablog.com

 

それでは早速今回の写真をば。

Ponte dell'Accademia

Venezia

Venezia

Chiesa di San Giorgio Maggiore この季節には夏のようなカラッとした青空はなかなか望めないけど、今回は霧がかかっていた日もあるぐらいで全く違った雰囲気を楽しめた。

Venezia

Venezia

Venezia

Venezia今回はあてもなく散策する時間が長かった気がする。サンマルコ広場を少し離れて、例えばアルセナーレ・ディ・ヴェネツィアあたりまで来ると人もけっこうまばらになってくるので快適。

Love Italy

Neko in Venice ネコはいつだって最高。

 

さて今回は本島だけじゃなくてムラーノ島ブラーノ島にも行こうぜ、となったため水上バスを使って上陸。

Murano

Chiesa di Santa Maria degli Angeli ムラーノ島。散策しながら「同じ名前の日産車があるんだよ〜」って話を何回もしていそうで心配。やはり本島よりものどか。

Brano

Branoこじんまりとしていてカラフルなブラーノ島

これらの島ではガラス細工も物色。ショットグラスを買ったかな。
きっとテキーラとかイエーガーマイスターをショットで飲むのに使われるんだろうけど...。

 

また、サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂のある島にも上陸し聖堂を観覧。

Chiesa di San Giorgio Maggiore

Chiesa di San Giorgio Maggiore教会のパイプオルガンって良いよね。音色が聴きたい。

 

Venezia from Chiesa di San Giorgio Maggiore

Venezia from Chiesa di San Giorgio Maggiore

Chiesa di San Giorgio Maggiore聖堂の塔の上から。ヴェネツィアに来たら行っておきたい場所の一つだと強く思う。
もうちょっと長い時間ここから景色を眺めていたらヴェネツィアと一体化してしまって現実に戻ってこれなかったかもしれない。

ちなみに今回は水上バスを多用するため72時間のパスを購入。

 

最後に食事。
本島の賑わっているエリアでの食事は観光地価格なのがネックだけど相変わらず食事は美味かった。(イタリアは美味い+海鮮は美味い) 

Il Tiramisu

Il Tiramisu こちらはティラミスが食べたいと話していたところ見つけたIl tiramisùというティラミス屋さん。

エスプレッソマシンはELEKTRA社というTrevisoが本拠地のメーカーのものを使っていて一体感を感じる...!(Trevisoがティラミスの発祥地と言われていてIl tiramisùもそこにある。)
あとマシンのウッドハンドルかっこいいね。

 

冬のヴェネツィアは当然寒いけれど暑い夏よりは過ごしやすく、観光客もそれほど多くなかったので落ち着いて散策できて、非常に満喫できた。

早く普段どおりの生活ができて旅行も出来るようになるといいね。

 

ではでは。

Brewdog PUNK IPAっぽいIPAを仕込む

どうも。

 

前回は試しにペールエールを作ってみたところで、次はIPAを作ろうと思いBrewdogのPUNK IPAのレシピを物色。

BrewdogはDIY Dogと銘打って公式でレシピを公開しているので参考にする。

DIY Dog - BrewDog

クローンのレシピも一通り眺めて、なんとなくこれも参考に。 

Brewdog Punk IPA clone - All Grain American IPA Homebrew Beer Recipe - Brewer's Friend


私は基本的に完成時に10リットルをターゲットのつもりなので両レシピとも分量を割り算してやる必要があるが、雰囲気で以下のようなレシピにした。

ホップはアーテナムを準備できなかったのでカスケードで代用する。タイトルをPUNK IPAの"クローン"ではなく"っぽい"としたのはこれが理由。

 

 レシピ

スケジュール

  • マッシング:67℃ 60分
  • マッシュアウト:78℃まで昇温 20分
  • ボイル:60分
    60min
     Cascade - 10 g
    30min
     Cascade - 15 g
     Chinook - 5 g
    0min (ワールプール)
     Cascade - 7.5 g
     Chinook - 15 g
     Nelson Sauvin - 10 g
     Simcoe - 10 g

    ターゲットOG(糖度):14.1°P
    ターゲットIBU:41.2 になるはず

    ドライホップ
     Amarillo - 10 g
     Cascade - 25 g
     Chinook - 30 g ←これも20gはCascadeで代用
     Nelson Sauvin - 15 g
     Simcoe - 25 g

メモ

  • 20Lターゲットのレシピを10Lターゲットに落とし込むならビタリングホップも半分にしておけば良いという単純な話なのか心配になったので、改めてIBUを計算して40になるようにテキトーにホップを配合した。
  • フレーバー用のホップは多ければ多いほど良いでしょって気持ちで設定。ただわりと参考レシピの比率をベースにしている。
  • ボイル前は12.5~13Lのウォートだったが、ボイル後はほぼ11Lだった。
  • OGは14.5°Pになった。悪くない。
  • ワールプール時のホッピングは下記情報を参考に、バスタブに突っ込んで76℃まで下がった辺りからホップを投入。
    ワールプールホッピング考察:Hop Lab ホップラボ:SSブログ
  • モルトはMaris Otterを使ってみたかったが、粉砕されたMaris Otterは売っていなかったので諦めて通常?のペールエールモルトにした。
  • どうやらChinookは30gしか買っていなかったようでドライホッピングの分が10gしか残っていなかったため20gをCascade代用した。

 

先週末に仕込んだ話なのでそろそろドライホッピングをすることになるが、DIY Dogでは5日間のドライホッピングが推奨、ただ情報によっては2-3日ってものもあって投入タイミングが悩ましい。

そもそも澱引きをして容器を変えた中にドライホッピングするのが理想なのか、一次発酵中にぶち込んでも大丈夫なのか、等を考えながらネットサーフィンをしていると以下情報を発見。

New England IPAを仕込む その3 : Kotori Brewing

気になった情報を纏めると、一次発酵中にホップを投入した場合にはホップに含まれるゲラニオールの一部がベータシトロネロールに置き換わり、このゲラニオール、ベータシトロネロールと、同じくホップに含まれるリナロールの3つの割合で香りが変わる結果になっている様子。
とりあえず一次発酵中にホップを投入すること自体は問題無さそう。
ここらへんのドライホッピングのタイミングと香りの関係は今回のPUNK IPAIPAの2バッチ目で違いを確認できたらなあと思っている。

というかKotori Brewing様は各種数値の計算ツールも公開してくださっていて、IBU計算も使わせてもらったし常に参考になるし本当に頭が上がりません。

 

 

と、ここまで来て実のところPUNK IPAは近所で全然見かけなくて、1年前に友人がベルリンに来た時に一緒に行ったBerlin mitteのタップルームで飲んだのが最後だったりする。
ということでインターネットビール屋さんでPUNK IPA数本を含んだBrewdog bundleを購入して、週末に届くので存分にベンチマークしたいと思う。

ちなみに2019年4月にStone Brewingからベルリンの醸造所を買い取っているから、近所のスーパーに常備されているBrewed in Berlinと書かれたStoneのRipper(ペールエール)もそのうちBrewdogに置き換わるのかもしれない。

Stone Brewing Berlin sold to Brewdog - Beer Street Journal

 

せっかくなのでBrewdogのBerlin mitteのTap roomの様子。土曜の昼過ぎは客も少なく、中庭でまったり飲めた。

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Brewdog taproom in Berlin mitte

そして週末に届く予定だったビールはDPDの配送センターから1mmも動かずに土曜を終えてしまった。 わざわざ土曜配達を指定したのに...。

 

ではでは。

シエラネバダ ペールエール クローン その2

どうも。

初めてビールを作ったという話ももはや1ヶ月前。もう2バッチ目の二次発酵も終わり飲みながらこれを書いているんだけど正直あんまり覚えていないという体たらく。

 

u-tamp0.hatenablog.com

 

前回の反省を生かして2バッチ目を醸造
矢印以下が各反省に対する対応

  • 煮込み中に水を追加。
    →今回は追加せず。
  • 煮込んで火を止めてから20分後にカスケードホップを追加してさらに20分置く。
    →火を止めてすぐにカスケードホップを追加して20分置き、冷却。
  • 一次発酵中のうちの数日間、理想的な温度より5°C以上高くなってしまった。
    次回からは断熱シートを巻いてみる。
    →断熱シートで囲み氷のボトルなどを駆使し19~23℃程度の範囲で抑えた。
  • 一次発酵後に容器を冷やして澱を沈める。
    →シンクに突っ込んでみたけどあまり冷えなかったし沈まなかった。。

あと1バッチ目のビールはイーストの匂いがすると思ってたけどよく嗅いでみると石鹸のような匂いがする。
下のサイトによると脂肪酸によるものが考えられるのでウォートを煮込んだあとの冷却は素早く行うのが対策の1つとして挙げられており、鍋をバスタブに突っ込んで冷却する時に入れる氷の量を増やして対応。

もしかして失敗したかも?と思ったら。 – brew in translation

ただね、2バッチ目を作る前日に消毒用のアルコールスプレーの匂いがビールの匂いに酷似していることに気づいちゃったんですね。偶然スーパーで別のアルコールスプレーが安売りしてたので買ってみたところほぼ無臭だったので、こっちを使うことで改善される見込み。
別の情報で石鹸の匂いがするときは衛生状況を見直せといったような内容を見てハハッってなってたところ恥ずかしい限り。

 

初期比重(OG):1.047
(糖度:11.68°Plato)

最終比重(FG):1.013
(糖度:3°Plato)

アルコール度数:
(1.047-1.013)*0.131*1000 = 4.45%

 

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左からオリジナル、1号、2号

上述の通り1バッチ目は石鹸のような匂いがして味も微妙でもう飲みたくない。2バッチ目はクオリティが上がり全然飲めるレベル。
ここでオリジナルを飲むとめちゃくちゃ味がクリア...美味しい...。2バッチ目も全然飲めるとはいうものの雑味が非常に多く感じる。

 

とはいうものの2バッチ目は瓶に詰めてからまだ2週間。写真からも分かるように炭酸が十分に入ったと確認する用のペットボトルから開けたので、瓶たちはもう少し寝かせて飲んでいきたいと思う所存。

1バッチ目?瓶詰めして1ヶ月、まだまだ寝かせたら味が落ち着くのかもしれないけどお前はもうダメだ。

 

写真のピントが左のグラスにしか合っていないのとかペットボトルに消毒のために熱湯を入れてピサの斜塔みたいになってるのとかは全部お酒のせいにしたいと思う。

次回、作ってみたいビールがあるんだけどドライホッピング時の雑菌の混入が心配で踏み出せずにいる。まあそのうちやろうと思う。

 

ではでは。

初めてビールを作った話(シエラネバダ ペールエール クローン)

どうも。

外出を最小限にした結果として毎週末はビールを飲みまくり、飲みながら友人とオンラインどうでもいい話をしているうちにビールを自分で作ってみたくなり急ピッチで機材を集めて1バッチ目を製造し今に至る。イントロから疾走感がある話。

 

現在はビールの瓶詰めが完了し、炭酸の付与中。2,3週間後から飲み始めることが出来そうなので次の週末には2バッチ目を作り始めようと目論んでいるわけで、備忘録的な感じで"はじめてのびーるづくり"の反省点などを残しておく。

せっかくの初回なので機材集めも含め少し詳しく纏めておきたいと思う。

 

なお私はドイツ在住のため問題ないが、日本でレシピを参考にする場合は初期比重が小さくなるようウォートを水で薄める等のアレンジをしてアルコール度数を1%以下に抑える必要があるので注意。

 

 

機材集め

ビールづくりと一言で言っても方法が幾つかあり、大胆にもその中で一番難易度が高い方法であるフルマッシングで仕込むことにした。マッシングとはモルト(麦芽)の糖化工程を指し、これを自分でやる。上手くいけば非常に美味しいビールができるとのこと。

マッシングは1つの鍋で完結するBIAB(Brew In A Bag)という方法で行う。簡単に言うと不織布バッグに麦芽を入れて糖化、ウォート(麦汁)が抽出されたらバッグごと麦芽を取り出すというスタイル。オーストラリアのホームブリュワーが編み出したらしい。
マッシングは通常2つの鍋を用いて行うため、1つの鍋で完結できることは非常に魅力的。

各マッシング方法で糖を取り出す効率が異なり、BIABでの効率がどうこうなんて議論もされているようだが、とにかく1つの鍋でビールが作れるという手軽さを第一に取る。

ということで用意した機材は以下。
トータル250€程度だっただろうか。

  • 大鍋25L (仕込むビールの量の2倍+αを目安にした。)
  • 不織布バッグ
  • 発酵容器 (エアーロック付き)
  • サイフォンチューブ 
  • 計器類(温度計、糖度計)
  • 500mlの空き瓶×10

大鍋はアメリカのSS brewtechの製品が良さそうだったが私が商品を探し始めた通販サイトで売っておらずスルー。改めて見てみると内側に細かく目盛りが振ってあったりとやっぱり使い勝手が良さそう。

私はklarsteinというドイツ製のマッシング用大鍋を選んだのだが(写真は後ほど)、普通の大鍋を使えばもっと安上がりで準備できるはず。

 

レシピおよびスケジュール

記念すべき1バッチ目に作るのはSierra Nevada ペールエール のクローン。ちょうど友人と話題にしていたビールを模したもの(いわゆるクローン)が、機材を購入した通販サイトにセットで売られていたので即決。20L分の原料が届いたが半分の10Lずつ作ることにした。

ということでバッチサイズは10L。
ただし澱とともに捨てる分があるため最終的に8L程度になると思われる。

  • 水:14L
     →マッシング用とスパージング用は合わせた。
  • モルト 2.1 kg
    (ペールエールモルト:92%、カラメルモルト:8%)
  • ホップなど ※カッコ内はアルファ酸値、時間は沸騰後から。
    Magnum(15%):2.9g - 10分
    Perle(10%):2.9g - 40分
    アイリッシュモス:3gぐらい - 40分
    Cascade(6.5%):5.85g - 60分
    Cascade(6.5%):16.7g - 火を止めて20分後
  • イースト:US-05
  • 糖度のターゲット:15°Plato

さて実際の工程に移る。

 

なお各機材は酸素系漂白剤やアルコール消毒液をふんだんに使って殺菌し、雑菌が混入しないように細心の注意を払う。雑菌が入ると酸っぱいビールが出来上がったりするらしい。その一方で「ホームブルーイングなんて大らかなアメリカのオッサンが庭先でやるような趣味でもあるので何とかなる(意訳)」のような言葉を見かけて、必要以上にビビるのをやめた。

マッシング

  1. 水を60℃まで上げ、麦芽を投入。
    ここでは鍋にバッグを掛けており、そこに麦芽が入る形。
  2. 67℃まで上げ、火を止めて60分置く。ここで麦芽を糖化。
    20分ごとに少しかき混ぜた。思ったより温度は下がらないんだね。
  3. 78℃まで上げ、さらに20分置く。
    マッシュアウトと言って、糖化の酵素を失活させる。

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マッシング開始。

この後バッグごと麦芽を取り出してよく絞り、ボウルに置く。お湯から出したらすぐに酸化が始まるため注意とどこかで読んだ。

このバッグをさらに水に浸けて糖を取り出すスパージング工程は行わなかったので、レシピ記載のスパージング用の水の分量はマッシング用の水に加えた。

煮込み

マッシングで取り出した麦汁(ウォート)を狙った比重になるまで煮詰める。その最中にホップを投入し苦味や香りを加える。

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ホップは投入ごとに分けて準備しておく。
  1. ウォートを70分間沸騰させる
    ホップ投入のスケジュールは上述。
  2. 火を止めて蓋をして20分置く。
  3. 最後のホップを投入後、かき混ぜてさらに20分置く。

そして保冷剤等をぶち込んだバスタブに鍋を突っ込んで急冷。急冷することで雑菌の繁殖を防ぐとのこと。

 

初期比重(OG):1.043
糖度:10.7°Plato
どちらも温度補正をし15°C時の値とする。

 

気づき:ホップの香りには抗えない。

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これはベンチマーキング。

一次発酵

発酵容器に移し替えてイーストを投入。20℃前後に保ち2週間寝かす。
実際は7~12日目あたりは25~27°Cで推移してしまった。

二次発酵

瓶詰めし500mlのビールに対して2.5gのグラニュー糖を投入。
一次発酵時では放出されていた二酸化炭素を、密閉することでビールに溶け込ませる。

炭酸飲料向けのペットボトルにも詰めたので、ペットボトルがパンパンになってこれば炭酸が入っていることがわかるはず。

保冷バッグに保冷剤と一緒に入れておきペットボトルの様子を見つつ2週間以上寝かせる。

 

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記念の集合写真。

最終比重(FG):1.005
糖度:1.65°Plato

 

初期比重1.043、最終比重1.005からアルコール度数を計算すると;
(1.043-1.005)*0.131*1000 = 4.98%

※比重 0.001の変化に対してアルコール度数が0.131%変化するらしい。

 

反省点

  • 煮込みの最中にターゲットの10Lを大幅に下回ったので水を追加。最終的に1.25Lほど追加した。というかこのレシピは煮込みのときに蒸発する水を考慮してるのか?
  • 結果としてマッシング効率は約53%となった。さすがに低すぎる。
    だが最終的なアルコール度数は悪くなかったのが意外。なお本家は5.6%である
  • 煮込んで火を止めてから20分後にカスケードホップを追加してさらに20分置くのがレシピ通りだが、完成したビールは思ったよりホップの香りが感じられないので最後の20分置く工程は無くそうと思う。 
  • 一次発酵中のうちの数日間、理想的な温度より5°C以上高くなってしまった。
    次回からは断熱シートを巻いてみる。
  • 一次発酵後はサイフォンで上から若ビールを汲み上げるという方法を採ったが、澱がたくさん浮いており悪戦苦闘した。冷やすと沈殿するとのこと。
    そもそも澱ってのは最初から沈んでると思ってたがな。

 

強制カーボネーションしている分がそろそろ完了するので、飲んだ感想は追記したいと思う。

とりあえず既に分かるのはイーストの匂いがするってこと。ヴァ-。

 

ではでは。

 

家庭用エスプレッソマシンを買って使っていた話

どうも。

 

エスプレッソ(とエスプレッソドリンク)が好きなんですよね。お世話になってる人に「イタリアに来たらとりあえずエスプレッソ飲んどけ(意訳)」と言われて興味を持ち、気づいたら好きになっていました。

ということで、家でもエスプレッソ飲むぞって軽い気持ちで2018年秋頃に家庭用エスプレッソマシンを購入して1年ほど使用していたので、今さらながら振り返りたいと思います。

せっかくなので自分が家庭用エスプレッソマシンを買う前後で気になった点を簡単にまとめつついきます。

ちなみにエスプレッソを好きになる前も美味しいコーヒーには多少興味があり、時々フレンチプレスでコーヒーを淹れていました。
気づけば今はセミコマ機を使ってます。

エスプレッソ飲むために何買ったの

デロンギのECP35.31というモデルと、ザッセンハウスのコーヒーミル。
ミルはフレンチプレス用に持っていたものがエスプレッソ用にも使える粗さまで挽けると分かったのでとりあえず買い足しませんでした。

マシンは1万円程度。日本で買えるECP3220と同じようなものだと思います。
(今思うとミルもマシンと同じような値段だ・・・。)

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初期装備

保険のためにEasy Serving Espresso(E.S.E.)ポッドも買ってるね。専用のバスケットに入れて同じようにセットしてやれば簡単にエスプレッソが抽出できるスグレモノ。

マシンを買う時に悩んだ点はあまりなく、デロンギで言えばデディカやECO310あたりの外観にも惹かれましたが、結局ハマるか分からないので初期投資は抑えました。後になっていろいろ調べていくとどうも抽出時の9気圧を発生させるポンプは同じ気がします・・・。(UlkaのEP5あたりっぽいけど実際どうなんでしょうね。)


美味しいエスプレッソはできた?

できました。もちろんコーヒー豆はロースターで買った新鮮なものを使ってます。
ただし、マシン側を少々モディファイしたので後述します。

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抽出後の写真がほぼ無い。

 (満足できるエスプレッソを抽出できるようになるには少し時間が掛かったかも。)

 

なんか試行錯誤した?

家庭用エスプレッソマシンに付いてきがちな「クレマエンハンサー」的なものは真っ先に取っ払いました。ただ、どうせだったら無しで抽出してやろう程度の気持ちです。

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マシン付属のバスケット

クレマを増幅させる構造は色々あるっぽいんですが、私の機種は写真のようにバスケット底部が二重になっているものでした。ただ、この構造によってクレマと言うよりは大きい泡も出来たりする様子。よく調べると普通に綺麗なクレマが出来てる人もいるみたいで正直よく分からないですね。とにかく二重になっていない普通のバスケットを別途購入(公式通販で買えそうですよ)。

ダブルのバスケットはポルタフィルターに収まりきらなかったのでポルタフィルター内部のプラスチック部分は一部切断しました。実際にやろうとしている人なら見れば分かるはず。
ただし私が買ったバスケットはebayで買った出どころ不明のものなので、もしかしたら純正ダブルバスケットは加工無しで付くかも・・・?

ただしグラインダーの性能的に十分な細かさを得られない可能性がある場合には、この構造で抽出時の圧力も確保できる気がするし、無くても良いとは言い切れないのかもしれませんね。

 

ちなみにミルク用のスチームは特に問題なく使えましたが、あまり使いこなせずモコモコッとした泡しか作れませんでした。ラテアート?なんだそれ状態。
インターネットには家庭用マシンでアートしている人もいるみたいなので、やろうと思えば出来るのでしょう。 

そのほか

有りもののコーヒーミルを流用しましたが、やはり電動グラインダーの方が色々と楽でしたね。グラインダーを導入した時は文明を感じました。でも豆を挽いている時間も嫌いじゃないですよ、日々のルーティンに組み込んだらだんだん面倒になっただけで。

あと、タンパーはマシン付属のプラスチック製ではなく金属製のものを買ったほうが良いと思います。

ちょっとだけ家庭用マシンからセミコマ(セミコマーシャル、半業務用)機に目を移すと抽出時の温度の安定性やスチームのパワー、連続抽出に耐えられる容量をはじめ色々な差があります。ただし価格も少なくとも20倍ぐらい?電源オンにしてから良い感じに抽出できるようになるまでの時間も20倍ぐらいかも。例えとして正しいのか微妙ですがレース用マシンを日常使いするのと同じ感じですかね?

さいごに

約1万円のマシンでも楽しく美味しいエスプレッソが飲めると思います。
興味がある人には安易に勧めちゃっても良いよな・・・?とか考えながらこのエントリを書きました。
同価格帯(1~3万円ぐらい?)のグラインダーについてはほぼ知見がないので何も言えません。良い感じのものを選んでおけば良い感じになりそうな気がしています。

 

May the coffee be with you.

ではでは。